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理事長挨拶

理事長挨拶

医療介護の変革は、
今、ここから

日本の社会保障制度は、誰もが平等に質の高い医療や介護を受けられる、世界に誇るべき制度です。多くの国民がこの素晴らしい制度の恩恵を享受できるのは、最前線で献身的に働く医療・介護従事者の存在があってこそに他なりません。

私自身もひとりの臨床医として、目の前の患者様に全力を尽くすことを使命とし、患者様からいただける感謝の言葉を何よりの喜びだと感じてきました。この想いは、今も決して変わることはありません。しかし日々の診療から離れ、ふと社会に目を向けたとき、あるいは子を持つ親として子どもたちの未来を想うとき、大きな不安や問いが生まれます。膨張する社会保障費、深刻化する人口減少と医療介護職の不足、埋まらない地域間の医療格差。日本が直面するこれらの課題に向き合わずして、子どもたちが大人になったとき、この素晴らしい医療制度を引き継いだと胸を張って言えるのだろうか。私はこの問いに、強い危機感を覚えずにはいられません。

医療・介護従事者の責任とは、一体何でしょうか。自分の持てるすべての知識と技術で、目の前の患者様を救うこと。それは当然の、そして最も尊い使命です。ですが、果たしてそれだけで本当にいいのでしょうか。世界ではAIをはじめとした革新的テクノロジーが社会のあり方を根本から変えようとしており、日本ではかつて経験したことのない人口減少社会に突入している、まさに時代の大きな転換点において、今を生きる私たちが、もっとドラスティックな変革を起こさなければ、希望のある未来は訪れないのではないでしょうか。

私たち一般社団法人地域医療未来創造ネットワーク(NRHA/ナーハ)は、そんな危機感に立ち向かうために誕生しました。企業の技術、行政の政策推進力、大学や研究機関の先進的知見、そして何よりも医療・介護従事者が持つリアルな課題意識と情熱。あらゆる立場の方々が手を取り合い、医療介護を持続可能な形で次の時代へとつないでいくための組織です。この活動は、日本国内での実践に留まらず、そこで生まれた知恵や成功事例をもとに世界の持続的な発展に貢献していくことも目指しています。「誰かがやる」ではなく、「私たちがやる」。その覚悟を持ち、持続可能な地域医療の未来を創ってまいります。

一般社団法人地域医療未来創造ネットワーク
理事長 医師

梅村 将成

NRHA×CUC 代表対談