災害対策研修を開催しました

地域医療未来創造ネットワーク(以下、NRHA:ナーハ)は、7月19日に災害対策の対応能力向上を目的とした研修を実施しました。
NRHAでは初となる災害対策の研修となり、南海トラフ地域に立地する病院や診療所の理事長、院長を中心に総勢15名にご参加いただきました。 講師は、災害対応を専門とする広島大学 公衆衛生学 久保研究室の皆様が務められました。
午前中は、災害対応の基礎知識を中心に、有事の際に役立つ共通言語を習得するための座学や演習を行いました。参加者の皆様は、法人や医療施設のトップという立場から、災害に対する意識が非常に高く、座学中も熱心にメモを取ったり、投影資料を撮影されたりする姿が印象的でした。
午後は、名古屋の病院が地震により被災したという想定のもと、より実践的な内容に取り組みました。参加者はチームに分かれ、院内での本部立ち上げ、役割分担、院内から報告される情報処理といった具体的な対応を検討。次々に上がる情報に対して、チームメンバーや講師と活発な議論を交わしながら、対応策を検討する姿が見られました。
近年、災害が増加する中で、社会のインフラである医療施設が災害時にいかに医療を継続していくかは大きな課題です。1日にわたるハードな研修でしたが、参加者の皆様は多くの学びを得ていただけたことと思います。
NRHAでは、今後も災害対策研修を定期的に開催し、地域医療の継続に貢献してまいります。