災害対策本部研修を株式会社シーユーシーと共同開催しました
地域医療未来創造ネットワーク(以下、NRHA:ナーハ)では、災害対策の対応能力を向上させるための研修を定期的に行っています。
以前、理事長・院長向けの研修を行いましたが、今回は災害があった際に現場で災害対策本部を立ち上げ、本部活動を中心に行う方を主に対象としたより実践的な研修となります。
この研修は災害対応において不可欠な要素である「共通言語、顔の見える関係性」を重視しており、参加者35名が6グループに分かれ、災害対応を行うチームとして協力し合う1泊2日の研修となります。今回も災害対応を専門とする広島大学公衆衛生学久保研究室の方々が講師となり、1日目の前半は災害対応の基礎知識、後半から翌日にかけては実践的な演習を行いました。演習内では、被災地から報告される様々な要望や被災状況に対し、どのように支援するかを演習を通しながら皆さん、自施設の被災した場合を想定されているようでした。
研修の感想として、「本部を立ち上げる重要性がわかった」「この知識を自組織に持ち帰り、防災委員会で検討したい」「共通言語がわかる人を自組織内でも増やしたい」「内容は理解したが、実際動けるようになるためには繰り返しの訓練が必要」などがありました。終了直後は2日間のハード研修ということもあり、達成感はありつつも、今後自組織にどのように活かしていくか、課題と熱意の両方を携えながら会場を去っていく姿が印象的でした。
この研修は法人を超えて実施するため、その後の日常の業務で連携する際に、顔の見える関係性が構築されたことにより、業務が今まで以上にスムーズに行えたという実例もあり、波及効果も現れています。今後もNRHAでは、定期的に災害対応の研修を行い、法人の災害時の対応力の向上を支援していきます。
